戦略「脳」を鍛える

No.137「戦略「脳」を鍛える」御立尚資(2003年11月 東洋経済新報社

■著者紹介
ボストン・コンサルティング・グループヴァイスプレジデント。
京都大学文学部卒業。ハーバード大学経営学修士(MBA with High Distinction)。
日本航空株式会社を経て現在に至る。

■目次
第1章 インサイトが戦略に命を吹き込む(「ユニークさ」が勝てる戦略のカギ
戦略論プラスアルファを生み出す技=インサイト)
第2章 思考の「スピード」を上げる(論理的思考の積み上げは時間がかかる
スピードは「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」 ほか)
第3章 三種類のレンズで発想力を身につける(三種類のレンズで事象を見る
視野を広げる“拡散”レンズ ほか)
第4章 インサイトを生み出す「頭の使い方」を体験する(インサイトを構成する要素
インサイトを生み出す「頭の使い方」)
第5章 チーム力でインサイトを生み出す(異質の人材を組み合わせる
クリエイティビティを刺激する「雰囲気」と「ルール」)

■読書目的
戦略的思考力を鍛えるため

■本書の所感
ユニークな戦略を立てるために必要な要素を
「ユニークな戦略」=「定石」+「インサイト」、
インサイト」=「スピード」+「レンズ」、
「スピード」=(「パターン認識」+「グラフ発想」)×「シャドウボクシング」、
「レンズ」=「拡散レンズ」+「フォーカスレンズ」+「ヒネリレンズ」
因数分解し、それぞれについて説明している。

■気づき、学び
ある程度の解法のパターンを身につけ、それを効果的に組み合わせて発想することがユニークな戦略を立てる秘訣、
という点は受験数学のコツに近いと感じた。
「コンセプトワード」「レンズ」ということで具体的な問題解決の手がかりになる部分が記載されているのでとても参考になった。

戦略「脳」を鍛える

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