ザ・ゴール2

No.39 「ザ・ゴール2 思考プロセス」 エリヤフ・ゴールドラット(2002年2月 ダイヤモンド社

ザ・ゴールシリーズの2冊目。またもや5時間くらいかかった(1巻目より若干薄い)。
今回は、TOCを工場だけでなく、マーケティングをはじめとしてあらゆる問題解決に使える「思考プロセス」として紹介している。

「思考プロセス」は、
①現状問題構造ツリー
②対立解消図
③未来問題構造ツリー
④前提条件ツリー
⑤移行ツリー
のステップからなる。実際の問題解決場面においては、現状問題構造ツリーだけ、対立解消図だけ、といった風に、
一つのプロセスだけでも強力なツールとして使うことができる。

自分が読んでいて使えそうだと思った部分はたくさんあるが、
特に、現状問題構造ツリーと未来問題構造ツリーだ。
UME(Undesirable Effects:好ましくない結果)が現象として多数存在し、
それらを因果関係で結んで図を作成し、本質的な問題を発見するという点と、
実際に解決策を考案したら、もし実行した場合、どのような問題が起こるのかを把握する点の2点が
手法としても、コンセプトとしても十分応用可能だと思う。

ストーリー面でも、ジムとブラントンという社外取締役がいい味を出していて楽しめた。

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス