たのしく学べる 最新 教育心理学/悪のスーパー感情コントロール/20

No.41 「たのしく学べる 最新 教育心理学」 桜井茂男(2004年1月 図書文化)

教育心理学の大まかな内容がわかりやすく書かれている。
もう、大体教育心理学の入門的な内容はOKだな〜と感じる。
本書は参考文献も載っていて重宝する。
次は、脳科学と関連した分野や、パーソナリティに関して読みたい。
パーソナリティの判別には大きく分けて2種類あって、類型論と特性論がある。
前に書いたエニアグラムは類型論で、特性論は5因子論が有名。

下記、次に読んでみたい本のリスト。
山鳥重「「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学」 ちくま新書 2002
今栄国晴編著「教育の情報化と認知科学」 福村出版 1998
川島隆太「子どもを賢くする脳の鍛え方」 小学館 2003

たのしく学べる最新教育心理学―教職にかかわるすべての人に

たのしく学べる最新教育心理学―教職にかかわるすべての人に

No.42 「悪のスーパー感情コントロール」 内藤誼人(2004年2月 青春出版社

心理学的なセルフマネジメントの本。
スグにでも使える内容と、知って得する知識が満載。

要は、メタ認知的に自分の感情を把握することと、
人間の感情に関する知識と感情を支配するテクニックを身に付ければ、セルフマネジメントスキルは向上するということ。

例えば、知識の面で言えば、人間にはバイオリズムがあり、
身体は23日、感情は28日、知性は33日周期で好不調の波を繰り返すらしい。
コレをしていれば、自分の感情や体の好不調が予測できてスケジューリングもよりよくできる。

また、テクニック面で言えば、仕事などで課題が多すぎる際にはゲーム感覚ですべしということ。
コレにはかなり同意できる。なぜなら、無意識的に使っていたテクニックだったからだ。
受験勉強のときもある意味ゲーム感覚だった。

No.43 「20代で始める「夢設計図」」 熊谷正寿(2005年5月 大和書房)

GMOオンラインの熊谷社長による成功哲学の本。
手帳の本で有名。

一番のメッセージは、20代は自分の夢を明確にするために悩んだり試行錯誤するときだから大いに悩め、ということ。
とても参考になる本だった。特に参考になった部分は2点。

①目標を質別にカテゴライズしてピラミッドにして、目標を構造化する。さらに、その構造に全体的な整合性を求めること。
つまり、原因と結果を明確にし、矛盾のない目標を設定し、全体的に目標達成しようよ、ということ。
このまえ読んだ「ザ・ゴール2」の思考プロセスの考え方に似ていると思った。
目標とは、そうなりたい、というボイスに対する解決すべき問題だと捉えられることができると思うからだ。

②20代のうちは、自分の魅力を高めるほうが、人脈作りよりも優先順位は上。
なぜなら、名刺交換会で作った人脈はそれほど使えないし、魅力の高い個人には自然と人間が集まるから。
今、人脈作りをしているが、5年後に使える、というコンセプトを元にしている。
当初のコンセプトを忘れずに、作るとしてもパワーはそれほど割かず、十分な選択をして増やしていきたい(あせらず、無理せず、ということ)。

本文中で、D・カーネギーの本を推奨しており、また、他のブログでも絶賛されていた。
コレは買って読む価値あるのかも、と思っている。

20代で始める「夢設計図」-必ず“スピード成功”する5つの原則

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No.44 「図解 実践マーケティング戦略」 佐藤義典(2005年5月 日本能率協会マネジメントセンター

前日の社内研修の講師の著作。
NTTでの営業経験と、ウォートンでのMBA取得の経験から編み出された一冊。

「ピラミッドツール」というツールでマーケティング全般が包括される。
このツールの中にはドラッガーやポーターの理論も内包されている。
まさに全体最適のツール。
「使える戦略は数値化できる」ということが最大の主張。

ピラミッドツールには5種類ある。
①戦略BASiCS…セグメント、強みなどの戦略全般を決める。
②マインドフロー…要は、AIDMAの詳しい版。
③ニーズの深さ広さ…ニーズの構造を二次元で把握できるツール。
④売上5原則…売上の構成要素を新規顧客の増加などの5つに分解している。
⑤プロダクトフロー…客が商品を購買する流れを示し、商品がどの段階か、次はどうすべきかを把握できるツール。

それぞれは簡潔でわかりやすくなっており、
全体最適なコンセプトで構造化されているので、これを覚えこんだ上で、
戦略論やマーケティング論を勉強すれば吸収が速くなる気がする。
かなりいい本だと思う。

図解 実戦マーケティング戦略

図解 実戦マーケティング戦略