「感性」のマーケティング

No.121 「「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ」小阪裕司(2006年12月 PHPビジネス新書)

■著者紹介
ラクルひと・しくみ研究所代表。日本感性工学会理事。「伝道師(エバンジェリスト)」。山口大学人文学部(専攻は美学)卒業。大手小売業にて実務を経験後、広告代理店を経て、1992年「オラクルひと・しくみ研究所」を設立。また、人の感性と行動を軸にビジネスを組み立てる理論を体系化し、2000年からは、その実践企業の会である「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰。

■目次
第1章 「感性」を扱うマーケティングとは
第2章 「感性フレーム」で見えてくる新たな世界
第3章 感性でビジネスを組み立てるためのモジュール3+1
第4章 「感性」のビジネス活動を左右する六つのインパク
第5章 今、結果を出していくための三つの重要な取り組み
第6章 これからのビジネスパーソン個々人に必要なことは

■読書目的
小阪裕司のマーケティング理論を知るため

■本書の所感
お客さんの「感性消費行動をデザインする」というコンセプトを持つ
感性マーケティングの仕組みを解説している。
既存のAIDMAだとかのマーケティング理論に共通する部分もあるが、
「感性」に焦点をあてているので、その辺の細かい分類のフレームも示されている。
感性マーケティング力をつけるためには、人間の行動についての情報を蓄積することなどがあるという。

■気づき・学び
特に4章が参考になった。
たとえば、従来のソリューションビジネスと違い、
マスタービジネスというサービスの提供では
「こうしたらいいことありますよ」という訴求の仕方をする。
感性マーケティングの理論的なバックボーンである「感性工学」の知見が
いろいろとあるらしいのでそれについても本にまとめてくれたら読みたい。

「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)

「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)