大金持ちをランチに誘え!

No.133 「大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」」
ダン・ケネディ(2007年4月 東洋経済新報社

■著者紹介
全米を代表するカリスマ講師・コンサルタント

■目次
【読者に質問します】
お気に入りの物語----ユダヤ教のラビの話
教訓----取り残されたエビの話
はじめに----なぜ、私はこんな大胆不敵な本を書いたのか?
第1章  がんじがらめの牢獄「あなた自身」から脱出する方法
第2章 自分の人生を生きる「奇跡の公式」----いつまでチャンスを棒に振るの?
第3章 成功に必要な情報を確実に手に入れる方法
第4章 他人のいいなりにならない方法----いらない荷物を下ろし、新しい力を得る
第5章 大きく「稼ぐ」ための方法----究極の成功法則
第6章 不安を克服するための方法
第7章 内なる助言者の声に耳を澄ませ!
第8章 強力な人脈をつくる方法
第9章 あなたの給料を少なくとも二倍にする方法
第10章 最強の売り込み上手になる方法
第11章 「行動の最大化」こそが最大の成功を生む
第12章 どん底からはい上がって成功を手にする方法
エピローグ----何ごとにも最後のときがある
【答え----成功にいたる唯一の法則】

■読書目的
成功の秘訣を探るため

■本書の所感
章立てが多いが決して内容が重いわけではなくて読みやすい。
タイトルにあるように、「大量行動の原則」―つまり、行動せよ。しかも「大量」に。
ということが一貫して語られている。
内容はシンプルだが語り口が講演調で躍動感がある。

■気づき、学び
行動せよ。という話は多いが「大量に」という点はあまり語られないのでその点は新鮮だった。
ほかにも「そうしたいと思うならある分野の専門知識を速習するのはそれほど大変なことではない」
など力強いメッセージも散りばめられている。

大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」

大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」

ドリルを売るには穴を売れ

No.132 「ドリルを売るには穴を売れ」佐藤義典(2007年1月 青春出版社

■著者紹介
早稲田大学政治経済学部卒業後、NTTを経て、ペンシルバニア大ウォートン校MBA。ワーナー・ランバートを経て、マーケティングコンサルタントとして独立。

■目次
序章 “マーケティング脳”を鍛える
第1章 あなたは何を売っているのか?―ベネフィット
第2章 誰があなたの商品を買ってくれるのか?―セグメンテーションとターゲット
第3章 あなたの商品でなければならない理由をつくる―差別化
第4章 どのように価値を届けるか?―4P
第5章 強い戦略は美しい

■読書目的
マーケティングの基本をおさらいすること

■本書の所感
マーケティングの入門書。
「ベネフィット」「セグメンテーションとターゲット」「差別化」「4P」の4つの理論に絞って説明されている。
内容はシンプルで、小説を交えた構成になっているのでわかりやすく読み進められる。
4つの理論にしても、著者なりにわかりやすく解釈しなおした形になっているので実務に応用にしやすい形になっている。

■気づき、学び
私はマーケティング担当者であり、著者の講習や著書、メルマガも購読しているので内容的には知っていたが、参考になる部分があった。
4つの理論はシンプルで応用しやすいものであるばかりでなく、「セグメンテーションとターゲット」の小説のパートで
触れられていた「アンケートの裏側を読む」ということは私には欠けていた部分であり、今後は気をつけようと感じた。
小説風だと右脳的な理解もできるので記憶に残りやすい。

ドリルを売るには穴を売れ

ドリルを売るには穴を売れ

10日で学ぶMBA

No.131 「10日で学ぶMBA」スティーブン・シルビジャー (2002年11月 ソフトバンクパブリッシング

■著者紹介
バージニア大学ダーデン校(ビジネススクール)をトップ・テンの成績で卒業。ダーデン校へ入学する以前は、アーサー・アンダーセン公認会計士として働く。現在、インタラクティブマーケティングのHCTV社で、マーケティング部門のシニア・ディレクター。

■目次
第1日 マーケティング
第2日 倫理
第3日 アカウンティング
第4日 組織的行動
第5日 定量分析
第6日 ファイナンス
第7日 オペレーション
第8日 経済学
第9日 戦略
第10日 MBAのミニコース

■読書目的
MBAの基礎知識を一通り学ぶこと

■本書の所感
MBAのエッセンスを1冊に凝縮している。
凝縮されているだけあって、スラスラと読み進めるのは難しい。
各章末には簡単なまとめとキーワードが掲載されている。
一貫して、MBAは細かいことよりも大局的な見方をすることを説いている。
また、ところどころに「こういえばMBAらしく会話できる」などのコメントがちりばめられており、MBAに憧れている学習者をくすぐる。

■気づき、学び
じっくりと読み進めたので、MBA学習の概要が把握できた。

10日で学ぶMBA (SBP business)

10日で学ぶMBA (SBP business)

経済データの読み方

No.130 「経済データの読み方」鈴木正俊(2006年12月 岩波新書

■著者紹介
東京大学大学院博士課程修了。ハーバード大学イエール大学・総合研究開発機構客員研究員、日本経済新聞社編集委員などを経て、拓殖大学政経学部教授。

■目次
1 日本経済は、いま―新しい成長のスタート台に立って
2 景気の見方―現状を知り、先を見通す
3 財政・金融―経済政策の有効性を問う
4 国民生活―格差拡大のなかの暮らし
5 物価―金融政策を決める指標
6 雇用・賃金―暮らし向きはどう変わる
7 国際貿易・通貨―国際競争力を維持できるか

■読書目的
経済データに対するリテラシーを高めるため

■本書の所感
日本経済の説明とともに、重要な経済指標についての説明がなされている。
各章末には経済データが記されているURLが紹介されている。

■気づき、学び
日々新聞や経済誌を読む中で、GDPをはじめとする
基本的な経済統計をひととおり知っておきたいと感じていた。
本書は、そのようなニーズにこたえてくれる。
経済統計がただ網羅的に説明されているだけでなく、
日本経済の説明と絡めて説明されているので、網羅的に学ぶことができた。

経済データの読み方 新版 (岩波新書)

経済データの読み方 新版 (岩波新書)

「物語力」で人を動かせ!

No.129 「「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法 」平野日出木(2006年3月 三笠書房

■著者紹介
早稲田大学政経学部卒業、日本経済新聞社、カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院MBA。現在、広報コンサルティングファーム(株)エイレックスのヴァイスプレジデントとして、企業幹部向けにメッセージ作りや危機管理広報などのトレーニングを行う。

■目次
1章 これが論理を超える「物語」の説得力!―なぜ、いま「物語力」が必要なのか
2章 「言いたいこと」を「物語形式」にするテクニック―ストーリーの「基本要素」をつかむ
3章 こんな「ストーリー展開」が、人の心をつかむ!―新聞・雑誌の「物語記事」に学ぶ
4章 実践 「物語法」をプレゼンに生かす!―「ビジネス物語」の作り方
5章 ビジネスリーダーのための「物語」活用法―自分自身を「物語」の中に埋め込む
6章 企画、営業、マネジメント 「物語」はこう生かせ!―達人に学ぶ「ビジョン」の伝え方
7章 「物語的な仕事」ができる人の共通点―仕事が面白くなる!成果も上がる!

■読書目的
物語法を理解すること

■本書の所感
物語法には何パターンかあるらしいが、実践できるようにすることを目的としているため、
本書ではそのなかでも一番基本的なものを取り上げている。
各章末にはまとめが記載されている。

■気づき・学び
本書を読み進める中で、普段触れている媒体の中にも物語法が意図的でないにしても組み込まれている例がたくさんあることを思い出した。
物語法は論理と異なる点として、共感、感情移入、想起、想像をあげられていたが、そういう意味では説得対象との間のコンテストが低いほど物語法は力を発揮しそうだと感じた。
また、ティーザー、ナットグラフ、ボディ、キッカーという物語法のエッセンス自体はそれほど難しいものではなさそうだ。

ハイ・コンセプト

No.128 「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳) (2006年5月 三笠書房

■著者紹介。
ノースウェスタン大学卒業、エール大学ロースクールで法学博士号(J.D.)取得。世界各国の企業、大学、組織を対象に、経済変革やビジネス戦略についての講義を行なうかたわら、『ワシントン・ポスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ハーバード・ビジネス・レビュー』他精力的に執筆。

■目次
第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代(なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ)
第2部 この「六つの感性」があなたの道をひらく(「機能」だけでなく「デザイン」
「議論」よりは「物語」
「個別」よりも「全体の調和」
「論理」ではなく「共感」
「まじめ」だけでなく「遊び心」
「モノ」よりも「生きがい」)


■読書目的
これからの時代に求められる能力を知るため

■本書の所感
ロジックがシンプルなのであまり考え込まないで一気に読める。
後半は、これから求められる6つの感性それぞれについて具体的に記されており、
具体的な感性の鍛え方が各章末にまとまっている。

■気づき・学び
脳科学がさらに進めば、本書に書かれていることの正統性(または間違い)が
より明確に明らかになるだろう。
本書で語られているデザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがいという
6つの感性については、大切だろうことは感覚的に理解はできるし、
それぞれの感性について他のところ(EQ理論やビジネス理論など)でも必要性が叫ばれているように思う。
せっかく、それぞれについて具体的な方法論が書かれているので
いくつか習慣に組み入れたいと思う。
自分が明日からでもできそうなのは
「デザイン」の「気に入ったデザインを携帯電話の写真で撮る」と
「全体の調和」の「いいたとえ話を書き溜める」かな。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック

No.127 「ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック」鈴木将司(2005年12月 翔泳社

■著者紹介
インターネットコンサルティング事務所、メディアネットジャパン代表。

■目次
01 Yahoo!編(Yahoo!活用法/徹底解析
Yahoo!登録徹底対策ノウハウ
YST(Yahoo! Search Technology)の全貌と上位表示テクニック
Yahoo!/YST対策に使える「Yahoo!徹底活用法」)
02 Google編(Googleの基本的な特性を理解する
効果的なキーワードを見つけ出す
ページの最適化
リンク元を増やしてページランクを引き上げる)

■読書目的
ネットでのマーケティング活動に関するアイデア探し

■本書の所感
前半がYahoo!編、後半がGoogle編。
図入りでわかりやすい構成。
Yahoo!Googleで上位表示にいたるプロセスの違いがわかった。
ただ、実際にはどちらででも検索上位表示を目指すので、
やるべきことはまとめて掲載されていてもよかったかもしれない。

■気づき、学び
特にGoogleの検索上位表示にはリンクの質と量がポイントなので、
リンクキットを用意するなどはやってみる価値はありそうだ。
他にも、SEOテクニックが網羅されているので役立つ。

ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック

ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック