ウェブログの心理学/情報モラルを鍛える

No.22 「ウェブログの心理学」 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦麻子(2005年3月 NTT出版

ウェブログ関連の本だから、心理学とついていてもそれほど研究的なものではないと思っていたが、
内容は割りと読み応えのあるものだった。
4人の著者も、教授とか助教授でちゃんとした学者だ。

ウェブログの効用として、大きく分けて2つあって、
一つはKENがとても感じているように、自分の考えが整理されるなどの自分自身の内面への効用、
もう一つは、他者とのつながりが生まれるという効用だ。

また、ブログを続ける要素として、他者からのフィードバックが大きな要素を占めているということだ。
確かに、記事に対するコメントがあるとうれしい。
一方で、このブログのように、アクセスコントロール(アクセスの制限)をしていることも大きな普及の要因だという。

ウェブログの心理学

ウェブログの心理学

No.23 「情報モラルを鍛える」 赤堀侃司・野間俊彦・守末恵(2004年12月 ぎょうせい)

赤堀先生は、東工大の教授で、日本教育工学会の現理事長でもある。
本文は3章からなり、メディア環境、情報活用能力とモラル、コミュニケーション能力のつけかた、となっている。

最近の子供は、バーチャルと現実の区別がつかなくなってきていたり、
若者でも対面の面会は面倒だからメールで済ませることが多くなっているという(自分にも覚えがある…)

また、情報教育の3大目標として、情報の実戦力、情報科学に対する理解、情報モラルの3つを上げている。

こういった、従来と異なる能力の考え方は重要になってくるので、
ブログのことも一緒に次号の企画とかで取り上げたいと思う。

情報モラルを鍛える―子どもに求められるコミュニケーションのちから

情報モラルを鍛える―子どもに求められるコミュニケーションのちから