世界は英語をどう使っているか

No.87 「世界は英語をどう使っているか <日本人の英語>を考えるために」竹下裕子・石川卓(2004年6月 新曜社

編者の竹下裕子・石川卓はともに東洋英和女学院大学に所属している。
執筆者は章ごとに異なり、青山学院大学の本名信行・奥平章子、また、東洋英和女学院大学の赤枝紅子・池田明史・太田良子・岡本浩一・スイッペルパトリシア・陶山義雄・名嘉憲夫・平田幸宏・森真理・柳沢昌義・山岡清二と、編者の2名。
本書では、自分の人生における英語との付き合い方を考えるきっかけとなることがテーマ。

本書は2部・5章構成で、
Ⅰ世界のさまざまな英語
①英語の今
②ネイティブ・スピーカーの国々では
③現代英語への道
Ⅱ私たちの英語
④身近な英語のいろいろ
⑤彼らの英語と私たちの英語

英語と一口に言っても多様にあり、様々に分類できる。
ネイティブの英語をENL(English as a Native Language)、第二外国語公用語としている国々の英語をESL(English as a second language)、また、日本のように英語を国際コミュニケーションの手段として用いるときの英語をEIL(English as an International Language)と呼ぶ。
もはや事実上の国際語である英語は、発音や単語の許容度の広さがあり、カナダ英語、オーストラリア英語、などと言われているようにその国の文化と密接に関わった上で国際語としての地位がある。日本でも同様にJapanese Englishとして自信を持って使うことが求めれられている。

小学校段階で行われている非常に短時間で、発音重視の英語教育は少なくとも「英語が使える日本人」という観点からすると的外れなことがわかる。

世界は英語をどう使っているか―“日本人の英語”を考えるために

世界は英語をどう使っているか―“日本人の英語”を考えるために