No79 「博士の愛した数式」 小川洋子(2003年8月 新潮社)著者は91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。家政婦の主人公と脳に損傷を負い、記憶が80分しか持たなくなってしまった老数学者「博士」、主人公の10歳の息子「ルート」の物語。 「博士」と…
No.78 「あの戦争は何だったのか 大人のための歴史教科書」 保阪正康(2005年7月 新潮新書)著書はノンフィクション作家であり、評論家。近現代史、特に昭和史の実証的研究を志す。本書の目的は、太平洋戦争の中で人はどう生きたか、を確認して本質を見出し…
No.77 「ロジカルシンキング 論理的な思考と構成のスキル」 照屋華子/岡田恵子(2001年5月 東洋経済新報社)2名の筆者は、マッキンゼーのコミュニケーション・スペシャリスト。本書のテーマは、ロジカルコミュニケーションの習得。 体系立てられた理論のあと…
No.76 「脳内現象 <私>はいかに創られるのか」 茂木健一郎(2004年6月 NHKブックス)筆者は、ソニーコンピューターサイエンス研究所シニアリサーチャーであり、 専攻は脳科学、認知科学。本書のテーマは、脳内現象としての<私>がいかにして創られるの…
No.73 「インターネットは「僕ら」を幸せにしたか? 情報化社会がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方」 森健(2005年9月 アスペクト)著書は日本でインターネットが普及したあたりから、10年以上インターネットのことを取材し続けているジャーナリスト。 …
No.71 「「わかる」のしくみ 「わかったつもり」からの脱出」 西林克彦(1997年7月 新曜社)著書は教育心理学者。 東工大卒の理系出身らしく、とても読みやすい内容だった。本書のテーマは、「物事をよりよくわかるためには、どうすればよいのか?」を解き明…
No.70 「ネット王子とケータイ姫 悲劇を防ぐための知恵」 香山リカ/森健(2004年11月 中公新書ラクレ)本書では、主に小中学生のネットやケータイに関わる問題点や利用実態を紹介している。 全体の構成としては、 ①あまりにもアナログな、デジタル機器 ②学者…
No.67 「「口コミ」の経済学」 田中義厚(2003年8月 青春出版社)個人的に、ネットやケータイ上でのコミュニティやコミュニケーションに興味があって、 また、マーケティング的な観点からも、マス広告ではなく、口コミに興味があるので読んだ。ネットは口コ…
No.64 「学習と教育の心理学」 市川伸一(1995年7月 岩波書店)本書は、教育心理学の入門書であり、心理学の理論を実例とともに紹介している。 全体の構成としては、 1〜2章では動機付けの問題、3〜5章では学習のメカニズム、6〜8章では教授・学習場面におけ…
No.61「企業参謀」 大前研一(1999年11月 プレジデント社)本著は、それぞれ1975年、1977年に出版された「正・続企業参謀」、そして1979年1月号のプレジデントに掲載された寄稿を一冊にまとめたものだ。同じ会社のMBAホルダーに勧められて読んだが、よい内容…
No.59 「日本人をつくった教育」 沖田行司(2000年4月 大巧社)1872年(明治5年)に頒布された学制により始められた近代教育以前の教育、 寺子屋、藩校、私塾の内容に関して説明されている。寺子屋、藩校、私塾の関係を簡単にいうと以下のとおりである。 寺…
No.58 「ケータイは世の中を変える」 T・コポマー(2004年9月 北大路書房)携帯電話先進国であり、ノキアを生んだフィンランドでの携帯電話普及による変化を論じている。 ケータイの特徴はその操作性のしやすさや携帯性による場所と時間の制限がなくなるとい…
No.57 「ネットワーク・リアリティ」 木村忠正(2004年3月 岩波書店)「ネットワーク・リアリティ」とは、産業社会の歴史的展開における情報ネットワーク社会のこと。 その「ネットワーク・リアリティ」は、その地域の特性などによって違いが生じる。 本著で…
No.52 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 山田真哉(2005年2月 光文社)いまだに売れ続けているベストセラー。 内容は、会計の基礎知識のコンセプトから、 企業経営のことに及び、面白かった。手軽に読めて、内容もいい。 さすが、ベストセラー。章ごとの…
No.49 「デジタルデバイドとは何か」 木村忠正(2001年1月 岩波書店)著者は、早大理工学部教授であり、朝日ニュースター「ニュースの深層」キャスターでもある。 また、2005年3月末から2007年3月末の2年間で、アクティブユーザー数が、 ブログで95万人から2…
No.48 「「心理戦」で絶対に負けない本」 伊東明・内藤誼人(2000年4月 アスペクト)説得の三大テクニックである、 ①フット・イン・ザ・ドア・テクニック ②ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック ③ロー・ボール・テクニック を中心とした、心理戦において、…
No.46 「電子メディアのある「日常」 ケータイ・ネット・ゲームと生徒指導」 酒井朗・伊藤茂樹・千葉勝吾(2004年7月 学事出版)小学生や中高生、大学生がケータイやゲームなどの電子メディアとどのように関わっているのかという内容。ケータイ利用の調査に…
No.45 「クリティカルチェーン なぜ、プロジェクトは予定通りに進まないのか?」 エリヤフ・ゴールドラット(2003年10月 ダイヤモンド社)シリーズの総決算。 今回はプロジェクトマネジメントへの応用を中心に、会計や意思決定への適用も考えている。 舞台は…
No.41 「たのしく学べる 最新 教育心理学」 桜井茂男(2004年1月 図書文化)教育心理学の大まかな内容がわかりやすく書かれている。 もう、大体教育心理学の入門的な内容はOKだな〜と感じる。 本書は参考文献も載っていて重宝する。 次は、脳科学と関連した…
No.40 「チェンジ・ザ・ルール! なぜ、出せるはずの利益が出ないのか」 エリヤフ・ゴールドラット(2002年10月 ダイヤモンド社)ザ・ゴールシリーズ第3弾。今回は、前作、前々作とは別の登場人物などの設定。 TOCが既に世の中に広がっており、今回は進展の…
No.39 「ザ・ゴール2 思考プロセス」 エリヤフ・ゴールドラット(2002年2月 ダイヤモンド社)ザ・ゴールシリーズの2冊目。またもや5時間くらいかかった(1巻目より若干薄い)。 今回は、TOCを工場だけでなく、マーケティングをはじめとしてあらゆる問題解決…
No.38 「ニュービジネス活眼塾」 大前研一(2005年6月 プレジデント社)大前先生が主宰するアタッカーズ・ビジネス・スクールで、入塾式と卒塾式に話した内容をまとめたもの。 起業家の心構えや必要な要素を中心に、有用な話が掲載されている。起業家に必要…
No.33 「けいこと日本人」 中森晶三(1999年1月 玉川大学出版部)中森晶三氏は、能楽師の中森貫太氏の実父。貫太氏の子供も能楽師なので、 三代で能楽師ということになる。内容は、能を教育という視点から見たもので、 基礎基本の重要性や、教えを請う際の礼…
No.28 「世界一やさしい会計の本です」 山田真哉(2004年4月 日本実業出版社)著者は女子大生会計の事件簿なども書いている。 内容は会計の基本だったが、とてもわかりやすかった。 会計で押さえるべきコンセプトは ①「割り算」を使う ②「大きな数字」に着目…
No.22 「ウェブログの心理学」 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦麻子(2005年3月 NTT出版)ウェブログ関連の本だから、心理学とついていてもそれほど研究的なものではないと思っていたが、 内容は割りと読み応えのあるものだった。 4人の著者も、教授とか…
No.24 「なぜかわたしがアメリカで英語教師」 ターナー・裕子(2001年7月 はまの出版)ドイツの軍人と結婚して外国に住んだものはいいけれど、 軍人は給料が少ないので自分も働かなきゃならん。 修士号を持ってるから教師をやろうと思って実際に アメリカで…
No.21「日本の算数・数学教育に学べ―米国が注目するjugyou kenkyuu」 ジェームズ・W. スティグラー 、ジェームズ ヒーバート (2002年11月 教育出版)米国で出版され、衝撃を与えた「Teaching Gap」の日本語版。 日独米国の授業の比較。 3国の授業風景はそれ…
No.17 「韓国教育事情」 大槻健 (1992年8月 新日本出版社) 韓国の選抜試験は、よく知られているように、とても厳しい。 また、教員の地位は高く、尊敬されているが、給料などの労働環境は悪いらしい。韓国教育事情 (新日本新書)作者: 大槻健出版社/メーカ…
No.12 「図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める」 神田昌典監修 フォトリーディング公式インストラクターズ著(2005年6月 フォレスト出版)図解じゃないほうはすでに読んでいたが、ずっと実行しないでいた。 今月はフォトリーディングをしっかり極めよ…
No.11 「日本の教師再生戦略―全国の教師100万人を勇気づける」 千々布 敏弥 (2005年6月 教育出版) 日本の教員はみんながいうほどダメじゃないよという内容。 アメリカの教員との比較によってそれを説明している。 アメリカでは教員の地位が低く、給与も安…